眼瞼下垂

まぶたが下がってものが見えにくくなる症状を眼瞼下垂(がんけんかすい)といいます。

症状が進むと偏頭痛や肩こり、眼精疲労などにつながることもあります。

眼瞼下垂は大きく分けて先天性と後天性の2種類があります。

先天性眼瞼下垂は、眼球運動障害など眼瞼下垂以外の異常を伴わない単純眼瞼下垂が90%以上を占めています。

片眼性が多く、遺伝することもあります。

後天性眼瞼下垂は、動眼神経麻痺、重症筋無力症など加齢による眼瞼挙筋の筋力の低下によるものが多く、近年の高齢化社会に伴い、加齢性眼瞼下垂の頻度が急増しています。

いわゆる「年をとって眼が細くなる、開きにくくなる」というもののひとつです。

眼瞼けいれん

眼瞼けいれんは、自由に目が開けにくくなったり、瞬きが増えたりする、いわば目の開け閉めのスイッチが故障した状態です。

「まぶしい」

「目が乾いた感じがする」

「目をつぶっているほうが楽」

「自然と両目あるいは片目が閉じてしまう」

といった自覚症状で受診します。

この病気の大半はドライアイと間違えられていますが、ドライアイの治療をしても一向に良くならないのが特徴です。

治りにくい病気で、40~50歳以上に多く、女性は男性の2.5倍もかかりやすいものです。

軽症例を含めると、日本には少なくとも30~50万人以上の患者さんがいると推定されます。

安定剤、睡眠導入薬、抗精神病薬の連用や化学物質への曝露が原因や誘因になっている場合は、可能な限りこれらの薬の服用を中止したり、曝露しないようにすることが大切です。

治療としては眼周囲の皮膚にボツリヌス毒素Aを製剤にしたものを少量注射して、目をつぶる力を弱める方法があります。

ボトックス注射と呼ばれるものです。

詳しくは院長もしくはスタッフにご相談ください。